“花香の女王”と世界中の人々を魅了したブルガリアローズのオイルは、瞬く間にヨーロッパ全土にその名を轟かせました。その馥郁たる香りの誕生には、気候・風土だけでなく、最先端のコホベーション(2度蒸留法)と呼ばれるブルガリアの伝統的な蒸留技術が寄与したといわれています。オイル分離の機能と生産効率を向上させたこの伝統技法は、上質なオイルを生み、その後の飛躍的な発展にもつなげたのです。たった1グラムのオイルを抽出するのに必要な花の量は、なんと2,100輪。黄金色に輝く高価なオイルは、まさにバラがもたらす錬金術となり、いつしか“ブルガリアの金”と呼ばれるようになりました。
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