ブルガリアローズ物語 | ブルガリアローズの歴史 | 世界が認めたブルガリアローズの香り ブルガリア国立バラ研究所
『ブルガリアローズ』とは、通称ダマスクローズと呼ばれ、ローズオイルを抽出するための香料用のバラです。花の直径は5〜8mmほど。小さな花びらが重なり、甘い濃密な香りを放ちます。豊かな香りが長時間続き上品な精油をつくることから“香りの女王”として世界中から高い評価を得ています。
では、このバラはどこから来たのか。今から350年程前、当時ブルガリアを支配していたオスマントルコによりこの地に根付いたとされています。 ブルガリアの北西部スモリャン市に「ネビャスタタ・乙女の岩」という神秘な場所があり、そこではトルコとブルガリアをバラでつなぐ秘話が語り継がれています。
オスマン帝国の占領下にあった頃、地主のスルタンからあるスモリャン族の少女を妻にしたいとの申し入れがあった。望まぬ結婚を拒否することもできず、悩み抜いた少女は、ある思いを告げる。
「嫁ぐから、最後にあの崖の上から生まれた町を眺めたい」と。承諾を得てその崖の上に立った少女は、風に身を任せるようにそこから飛び降りたのです。傍らに咲いていた1輪のバラを手に持って。いらい、乙女の岩と名付けられ、純愛のシンボルとなりました。
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