秋からの本格商談も始まり、ローズオイルに関する最終的なリポートが届きました。
4月〜5月の低気温と雨量の多さで開花が遅れ、例年に見られないような長咲きとなったバラ畑。
今年の世界的な異常気象は、ローズオイル市場にも大きな影響をもたらしています。
・花の成長が遅くなったことによる香り成分の低下
・長咲きは、一日の収穫量の減少だけでなく、人手確保の困難にもつながりました。
・摘み取りを放棄した農家の増加
以上の要因から、需要量の生産は確保したものの、昨年より減産となりました。
価格については、現地出し値で昨年比約5%高となっています。更に大幅な円安も追い打ちを掛けています。今後のマーケット動向が注目されます。
深まる秋を感じながら10月末に、バラ畑を訪れました。
耕作・清掃・施肥など、この時期の作業はすべて完了し、この後の剪定を待つばかりと、厳しい冬に向けての準備を着々と進めています。
寒さに耐えることで逞しい生命力を蓄えるバラの木々。このバラのチカラと共に、ローズオイル市場の未来に期待したいと思います。