社会主義時代にバラ産業を国策としてきたブルガリアには、いくつかのバラの街があります。バラの谷の西端に位置し、古くから商人たちの交流都市として栄えてきたプロヴィディフもそのひとつ。街中に数多く残る中世の建築様式を取り入れた豪商の館、道端や生垣に咲く色とりどりのバラの花、人々の日常の暮らしの中にバラとの深い営みを感じることができます。壁面のバラのモチーフが斬新な豪商の館は、現在、博物館になっています。ピンクの可憐なバラのように生きる豊かな精神は、街を闊歩する肌の美しい女性たちの笑顔にも受け継がれているようです。
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